あなたで溢れている
3、うんざり
「で、お前の相談ってなんだよ」
「夜な」
「は?」
なんかイヤな予感がする。
って夏井ともう1人の友人がニヤニヤしている。
「帰る‼︎‼︎」
「声デケェ〜」
と夏井に窘められる。
大学の正門前で学生達にジロジロ見られてしまった。
「別にお前が乗り気じゃなくても〜。なんかお前の話しが聞きたいって子が1人いるんだよ、その子の相手してほしいだけだから〜。修也はその子担当な。で。俺はその子の友達等と呑むし〜。ってかさ〜。俺良い加減イラついてんの。お前の片思いを6年見てきて、イライラしてんの〜。お前を見捨てない俺のこともっと大事にして良いと思うのよ〜。たまには俺の為に、林への気味悪い話し他で発散してもよくな〜い?」
「…たんにお前。呑みたい子がいるって話しだけじゃん」
馬鹿馬鹿しい。
「今日バイトないじゃん。今日くらい俺に付き合ってくれてもよくね?俺に付き合って飲み会行ったたころでお前と林の関係が今更変わるとは思えないんですけどね〜」
とか言われるし。
「あ、帰んな。どちみちお前の返事はいらね〜のよ〜。数合わせだから俺達の相手取んなな。あ、来た来た。こっちこっち〜」
じゃねぇよ‼︎
憤慨しつつ、振り向くと、煌びやかな女子3人が近づいて来ていた。