あなたで溢れている

「うん、イイッスね‼︎ カノジョ以外は体が拒否る。そして、カノジョの匂いフェチッスよね〜。ちょっとコアかもな〜あ〜でもな〜」

ポメ子、本当にウザすぎる。

「…もう、帰って」
「イイわけね〜だろ〜」

被さり気味に夏井に窘められた。

伸びきったパスタを口にする…
不味い。

英里奈のご飯が食べたい。

こんなんでごめんね、と言いながら手早く作ってくれるパスタの、なんて美味しいこと。
天と地だ。



ザルだからベロンベロンに酔うことはないとは思うけど…
無事帰ったかな。



「…別世界行ってますよ、師匠」

の声で現実に戻される。

「…師匠は…やめれ」

「イヤだったんスか、了解ッス‼︎ じゃ、普通に修也君で」

イヤイヤ。
今後一切関わり合いたくないのでもうなんとも呼ばないで、とか言いたい、のをグッと堪えた。
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