あなたで溢れている
「いつからだよ‼︎」
「俺達より先にいたぽいぽい〜」
夏井が小バカにする。
「え‼︎ 写真と一緒‼︎ え、英里奈ちゃん⁉︎ 修也君英里奈ちゃんでスよね‼︎ え、アレ、でも、一緒にいたあの男の人って…」
ポメ子の言葉も聞かず俺は後を追った。
お店の前でなにやら揉めているのが店内からも見えた。
何があったんだ‼︎
焦ってしまい、踵が引っかかった。
靴が片方履けてない状態で外に出ると、英里奈の腕を引っ張って、顔を近づけている男が見えた。
英里奈が嫌がってる。
反射的に英里奈を背後から抱きしめて守り、
ドガッ‼︎‼︎‼︎
「汚ねぇ手で触んじゃねえよ‼︎」
罵声を浴びせ、男を蹴ってやった。