あなたで溢れている

「…英里奈」

愛おしさが溢れる。

英里奈が欲しい。
全てが欲しい。

「…」

「…もう…我慢できない」

渇感ごとく声が枯れる。
潤せるのは英里奈だけだ。

優しく優しく後頭部を押す。

驚いてる英里奈がみえる。

近く。
物凄く近くで。

鼻先が触れる

…優しく優しくついばむキス…

…愛おしさが溢れ出るキス…

何度も何度も

キスが降り注がれる

「…英里奈…好き…好き…好き」

足りない。
これでは足りない。

「……シュ…ゥ…」

俺を呼ぶ声で箍が外れた。
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