あなたで溢れている

ベットへ運ぶと一気に緊張が増した。
パンツのポケットから小袋を取り出す指が微かに震えてしまった。



はだけた服から覗く肌がなんとも官能的で…

激しく動く胸元に吸い寄せられる。

幾度となくキスを落とす。
英里奈の全て、上から下へとキスを落とす。




英里奈は、暖かくて。暖かくて。




「…英里奈」

「…ぅん」

はじめて聞いた英里奈の甘い声。
俺が出させているんだと思うと変になる。

俺の中から溢れてくる
好きが溢れてくる

「…英里奈…好きだよ」

英里奈の香りは媚薬だ。
身体中を巡っていく。





好きな人と繋がるということは…
涙が出るほどおかしくなることなんだ…



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