朧咲夜1-偽モノ婚約者は先生-【完】
「俺はそれで万全いいんだが……なんだ。そこまでは思い出していないのか?」
「えええっ⁉」
「面白かったなー、あのときの咲桜は」
「ちょ……どういう意味⁉ 流夜くん⁉」
「ああ、もう本鈴が鳴るな。クラスに戻れ」
「流夜くん⁉ なにがあったの⁉」
「咲桜が思い出したら教えてやるよ」
「思い出せないから教えてほしいんだよ!」
「ほら、早く帰らないと松生に怒られるぞ」
「くっ……笑満の使い方を心得やがって……っ」
「はいはい。またそのうちしてやるから」
「だからなにしたのー!」