今日からあなたのメイドです
コンコン

部屋に帰ってから数分後ドアがノックされた。

『はい?』

「俺だよ。康。入ってもいい?」


それは康さんだった。


『どうそ!』

なんだか嬉しかった。

『どうしたんですか?』

「夕食の時なにか様子がおかしかったから。何かあったのかな?」

さすが康さん。分かってる!

『はい。でも言うほどではないんです。』

さすがにファーストキスだったことがバレたくなかった。

「もしかしてキスされた?」

えっ?どうして分かるの?

と言われた瞬間めちゃくちゃ顔が赤くなった。

「やっぱり図星笑笑実は見ちゃったんだよねー。」

なんでもお見通しだな。

『私メイドとして失格ですよね?』

「そんなことないと思うよ。まだ来たばっかりだからわからないこともあると思うけど。分からないことがあったらなんでも聞いてね!建は少し不器用だから。ちゃんと話し合えばわかるよ!」

嬉しかった!

そして頭を撫でられた。

あれ?なんかあんまりドキッとしない…なんでだろう。建に撫でられた時と違うな…

それを誰かに見られてたとは知らずに。
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