可愛い友達
今日も、いいだけ練習したっていうのに、
みんなでカラオケに行こうと言う。

まだ歌うの?と、呆れ顔のあたしに、

まあまあ、そう言わずに。
ハルもくるだろ?と、ユウキが笑うから。

嬉しさ隠して、ついて行くに決まってる。


いつものように、好きなように歌い、
盛り上がってると、あたしの携帯が鳴った。

あ、さゆだ。

つぶやいたあたしの声に、メンバーの
1人が反応する。

え??さゆちゃん?
あの子、可愛いよね!俺、タイプだなー。
ハル、ここに呼んでよー。

え?でも…。と、戸惑うあたしの
携帯を奪い、勝手に出てしまった。

あ、さゆちゃん?
どうもー。ハルの友達の、宮間ですー。
ハルに用事?
どこにいるのー?
今、カラオケやにいるから、
さゆちゃんも来ない?

もう、止める間も無く話は進み。


30分後には、さゆが…ニコニコ笑顔で現れた。


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