一途な御曹司に愛されすぎてます
「言っておくが、ここは最初から貸し切りだったんだ」
階上さんが、ソムリエが運んできたワインボトルのラベルを確認しながら妙なことを言い出して、私は小首を傾げた。
最初から貸し切り? どういう意味?
「このバンケットルームには今夜、パーティーの予約が入っていたんだ。それが急遽キャンセルになったから、たまたま空いただけだよ」
「え?」
パーティーの予約が、たまたまキャンセルになった?
私は目を瞬かせ、頭の中で彼の言葉を反芻してから、ワンテンポ遅れて大声を出した。
「それってつまり、この場所は元から他の人に貸し切られてたってことですよね!?」
「だから今そう言ったろう?」
「今じゃなくてもっと早くに言ってください!」
それじゃ、私のために貸し切りにしたわけじゃないじゃないの!
いや、べつに貸し切ってほしかったわけじゃないけれども、てっきりそういう事情だと思ったからディナーを承諾したのに!
階上さんが、ソムリエが運んできたワインボトルのラベルを確認しながら妙なことを言い出して、私は小首を傾げた。
最初から貸し切り? どういう意味?
「このバンケットルームには今夜、パーティーの予約が入っていたんだ。それが急遽キャンセルになったから、たまたま空いただけだよ」
「え?」
パーティーの予約が、たまたまキャンセルになった?
私は目を瞬かせ、頭の中で彼の言葉を反芻してから、ワンテンポ遅れて大声を出した。
「それってつまり、この場所は元から他の人に貸し切られてたってことですよね!?」
「だから今そう言ったろう?」
「今じゃなくてもっと早くに言ってください!」
それじゃ、私のために貸し切りにしたわけじゃないじゃないの!
いや、べつに貸し切ってほしかったわけじゃないけれども、てっきりそういう事情だと思ったからディナーを承諾したのに!