嫌いな君を好きになる……
「本当に、知らないんだ………」



風雅の弱々しい声が、倉庫内に響いた。



「総長!!


見てくださいよ。

総長が欲しがってた女捕まえて来ました‼」



突然割り込む声の主をみれば、モヒカンの男がいた。



そしてーーー


無理矢理支えられた桜がいた。



「桜…………なんで、お前が。


お前が桜を拐ったのか!!?」


まさに怒声。


その声に、男は少し引いた。



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