嫌いな君を好きになる……
「止めろ、桜は悪くない。


言い方が悪かった。
今までの俺なら、連れて来て嬉しかったさ。
だけど、もう良いんだーー。


もう、誰も傷つかなくていいんだよ…晃」


カシャンーーーー


ナイフが滑り落ちた。


"もう、誰も傷つかなくていいんだよ"



その通りだ。


そう、誰もが思ったんだ。


あれで桜が傷つけば間違いなく俺は、奴を傷つけていた。


風雅が、みんなを救ったんだ。



< 174 / 216 >

この作品をシェア

pagetop