嫌いな君を好きになる……
「あの~、あのね」


ん?


すぐ近くで、桜の声がする。


だけど姿は見えず。



「そのピンクのカバン、取って欲しいな」


見えない君の姿を探したけど、やはり見えない。


とりあえず、ピンクのカバンを手に持ち君に渡そうと立ち上がる。


ドアから手が出てる。

どうしたかと、カバンより君の手を引いた。


「きゃっ」


は???


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