嫌いな君を好きになる……
バスタオル姿の、桜がいた。


白い華奢な体。

潤む瞳に普段しないおだんごヘアーな君。


「あ、天くんッ着替えを忘れちゃってーー」


やばい、なんかーーー


「ああ、これ、な。


着替えて来いよ」



なるべく見ない様にーー

君を見ない様にーー


視線を反らしつつ、少しだけ桜が泣きそうになっていた事に気づかぬまま。

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