嫌いな君を好きになる……
「おい、返せよ‼

なんだよ、お前ら」


少しびびってる男が、天くんを睨みつけた。

腕の中にいる私は、少し怖かった。


「真、頼む」



私は、真くんに引き寄せられ昨日に引き続きお姫様抱っこされた。


「きゃっ、真くん!!
離して‼」

2度目のお姫様抱っこは、少し抵抗した。


「じゃあ、あいつんとこ行く?」


「嫌です、ごめんなさい。」


真くんって、案外ドライだよね。


「真くん、ごめんなさい。


暴走族嫌いなんて言って、ごめんなさい。
真くん達は、違うって分かってたのにひどいこと言って逃げてごめんなさい。」


私は、彼の腕の中で泣いた。



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