嫌いな君を好きになる……
あ、でもそう言えば……


「もしかして、特別クラスの生徒?」



宮園には、優れた能力のある人が入れる"特別クラス"がある。

「ああ、そうだよ」


黒髪の奏多くんが、ニコリ、と笑った。


へ~珍しい。

あそこ、選ばれた生徒しか入れないのに。

まあ私には縁がないけどーー。


「じゃあ、私こっちなんで」


行こうとした私の腕を掴んだのは、天くんでした。


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