嫌いな君を好きになる……
私は、体が震えた。


ベットに押し倒されたのが、怖くてこの場に居たくなかった。



「やっぱり私は、暴走族嫌いです。


私、帰りたい。
ここには居たくない。

天くんなんて、嫌い」

私は、涙を隠しきれない。

ひどい言葉しか、浮かんで来ない。


「ありゃ、完璧嫌われたなこりゃ」


苦笑いの晴輝。

「まあ、でも今のは天が悪いよな」


冷たい目で見る奏多。


皆が皆、俺を責める。


責める理由がわかるだけに、辛い。


わかってる。
自分が悪い。




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