嫌いな君を好きになる……
「ごめんな、さっき。

怖がらして泣かせてごめんな」


奏多くんが、謝る。


奏多くんが悪いわけじゃない。

天くんに謝って貰わなきゃ、意味がない。

だけどーーー


「だいたい天はさあ、女の子の接し方間違ってるから!!
押し倒せば全部自分を好きになるって、思ってる訳?
そんなのは、付き合ってない奴からされたら普通怖いから‼」


「はあ?確かにちょっと悪かったけどーー

姫にするためには好きにーー「あほじゃん、
泣かしてるし、意味がない‼

今度、桜になんかしたら許さないから」



これじゃあな……。


謝るどころじゃないし。


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