嫌いな君を好きになる……
男の人に抱き締められる面識はあまり、ない。


そればかりか、お姫様抱っこすら私は初めて。

だから、天龍のみんなに会ってから私の胸は、穏やかにならない。


「離してください。

強引なのは私、嫌いです。

他の子はわかんないけど、私は私はーーーッッ」



どうして、私はあの時ーーー



倒れたんだろう。


天くんが悪いんじゃない。


私がーー弱いから。


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