嫌いな君を好きになる……
追いかけた。

追いかければ追いかけるほどあいつは逃げる。

こんなに好きなのに、わかってくれない。

だからついーー


「だから好きだって、言ってるのに‼」


怒鳴ってしまった。



あの日の桜の顔が忘れられない。

泣きそうに、不安そうに逃げた桜が。


瞳に焼き付いて離れてはくれない。


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