嫌いな君を好きになる……
ーーーーーーー

「今日は桜がいるから綺麗にしたんだ。

今日から一緒に寝ような」



天くん。

不器用な人でいつも貴方を怖がった。


私の過去を受け止めて、抱き締めてくれた。
私の心にすんなり入り込む。


真くん。


彼には何度も守られてる。


冷静で、いつも優しくて私の心を掻き乱す。


みんなのとこに帰りたい。



私の目は、きっと人形だ。

魂なんて宿してない。


だけどーーー



"心"は死んでいない。



「風雅くん、どうしてキスしたの?」



どうしてみんなの前でするの?



私はあの時、消えたかった。



居なくなりたかった。


「そりゃ、好きだからしたいよな。

今は二人っきりだし……欲を言えばキス以上のことしたいよ俺」



君の目が少しだけ怖かった。


風雅くんが、近づくのが私は怖かった。



逃げようと立ち上がった私は、、


「きゃっ」


腕を捕まれベットに押し倒された。



「いやっ!!


やめて、風雅くん」



抑えられた腕はちっとも動かない。



や…………だ…………。



「やつらがそんなにいい訳??


それともあいつらともうヤったの?

確認してやるよ‼」


強く捕まれた腕がいたい。


乱暴にされるのは、怖い。



「天龍のみんなは、こんなことしない。


最低だよ、風雅くんなんて嫌い」



嫌いって言った時の風雅くんは、私に強引なキスを与えた。



"嫉妬"ーーーー



「やだぁっ、そ…………らぁ、天!!!」



君の私を呼ぶ声が聞きたい。







< 84 / 216 >

この作品をシェア

pagetop