嫌いな君を好きになる……
三人の剣幕に、私は、少し怖かった。

長身の彼らに囲まれて、小さな私は、とても怖い。


思わず、陣くん達を見た。


ハッ、とした様に近づいてきた。


「こら、そこのバカ三人!!


桜ちゃん、怖がってるからほら、離れて離れて」



陣が、剥がしにかかる。


旬だけは、なかなか離れない。


「いい加減、離してやれよ。

可哀想だ」


晴輝が怒鳴る。


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