キミのせいだよ( 幼馴染じゃいられない )
「悠翔、ねえ悠翔!帰ろうよ〜〜!」
さっき引いたはずの"一線"をズケズケと踏み倒して、女子の山に近づいた。
「ねえ、連絡先交換しよう!?」
「あたしもあたしも!」
「部活決めた?同じとこ入っちゃってもいい!?」
長い茶髪を無造作に結い上げた子や、涙袋を赤く染めた黒髪ボブの子。
……はあ、イマドキのJKだ〜〜!
積極的な彼女らに軽く恐怖心を覚えて、空気の様にその場を離れようとした。
はぁ……仕方ないから、さっきの副会長さんが何部かちょっと見てから帰ろうかなあ。