キミのせいだよ( 幼馴染じゃいられない )



「あ、ごめん……あのね、これが最後かもって考えたら、つい。」



ポンポン、と頭を叩くリズムが、身体全部に深く響く。



……悠翔の甘めな柔軟剤の香りが、今も昔も大好きだ。



「応援してる。……でも、なんかあったら絶対言って。」



久しぶりの、ハグ。



昔は変わらなかった背丈も、いつのまにかわたしを追い越して、まるでどんどん離れていってしまうみたい。

細いのに引き締まった身体も、わたしより一回り大きな掌も、全部全部、悠翔の腕の中で改めて感じさせられる。



……ああ、幼馴染である以前に、"男子"、なんだね。


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