キミのせいだよ( 幼馴染じゃいられない )
新調されたばかりのローファーを揃え持ち上げ、まだ慣れない下駄箱の位置を探した。



「出席番号4番は〜〜っ、えっとえっと、あった!…………あれ?何これ。」



ガチャリ、と鈍い金属音を立ててその扉を開いてローファーを爪先から滑り込ませようとすると、一枚の紙切れに気が付いた。

……何これ、誰かからのメッセージ?

右上がりの角張った大人っぽい字体で、淡々と綴られている。



《放課後、4階最奥の空き教室まで来て下さい。氷室 司》



……氷室、司?氷室 司?氷室先輩!?!?!?

どうしよう、どうしよう……っ!?



「莉兎、これ……っ、ねえ!?」



ユウヒ君にへばり付いていた莉兎を無理矢理引っ張り剥がして、その紙切れを突きつけた。


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