キミのせいだよ( 幼馴染じゃいられない )
「……は!?何これ、よく見るラブレターってやつじゃん!!」
……ラ、ラララ、ラブレター!?
氷室先輩から、私へ宛てた?
「どどど、どうしよう〜〜〜!?ドッキリ!?ドッキリなの!?」
慌てふためいてその場で何度も飛び跳ねたり、下駄箱にドンドンと拳の側面を打ち付けてみたり、と焦っていると、莉兎が制した。
「……いい?こういうのはね、間に受けちゃいけないの!莉兎からの忠告だよ!」
ぱっちりした目を釣り上げて、真剣にわたしを見つめた。
「……何で??」
「その男に何か酷い目に会わされてからじゃ遅いの!だから行っちゃダメ!傷つくのはヒナなんだよ!」
余程、男を信用してないみたいだな。
……でもね、ごめん莉兎、わたしこの恋は捨てられないんだ。