キミのせいだよ( 幼馴染じゃいられない )



「まあ、ヒナが幼馴染君じゃなくて莉兎に最初に話してくれたのは嬉しかったけど!莉兎はそれでいいも〜ん。」



片腰に手を当てて、フン、と誇らしげな表情で喜んだ。



莉兎と、あの日友達になれて良かったな。

……なんて、ちょっぴり照れ臭いや。



『あの……っ!上村さん、ですか?』



それから、話の続きはまだある。

結局あの後、氷室先輩と並立して生徒会副会長の"ルカさん"が謝りに来てくれた。



……もしあの時彼女があの場に来なかったら、わたしは今頃どうなっていたのだろう、なんて考えると、寧ろお礼すら言いたいものだ。

でも、"何で氷室先輩が悠翔に恨みを持ってたか" その理由はルカさんに聞いても、答えてくれなかったけど。


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