キミのせいだよ( 幼馴染じゃいられない )



それから、ダンスなんかを見ていたら、あっという間に召集時間が迫る。

莉兎からエールを貰って、借り物競争の召集ゲートへ向かった。



周りの子達と、緊張するね、なんて話をしながら入場する。



……今日は暑い。

折角塗って貰った日焼け止めも、綺麗に巻かれた前髪も、このままでは台無しだ。



《位置について!用意……》



パンッ



乾いたピストル音が、学院の夏を、青春を象徴している。



……思わずに、耳を塞ぎ込んだ。


< 72 / 110 >

この作品をシェア

pagetop