キミのせいだよ( 幼馴染じゃいられない )
「はぁ……っ、あのカードに運命が懸かってるよ!お願い……っ!」
これが、結構厄介な目に出たりする。
眼鏡、とか帽子、とかなら来賓席の優しそうなおじいちゃんに手を差し伸べたりするのだが……。
5つ、土色に浮いて真っ白なカードがある。
「んんっ、一番内側……!」
……何が出るかは、運次第。
案外本気になっていた自分に、少しだけ驚いて不覚にも笑みが溢れる。
折角ここまできたら、勝ちたいもんね!
ギュッ、と願掛けするように瞑った目……恐る恐る、薄く開いた。
「え……っ!?」