キミのせいだよ( 幼馴染じゃいられない )
男子テントの前まで来た……はいいものの、自分から知らない人に話しかけるの!?
あたふたと迷い彷徨っていると、そのテントの手前側で観戦している生徒達に目を向けられた。
「あっ、あの……!誰か、一緒に来て欲しいんですけどっ」
トラックを振り返れば一人、また一人とゴールテープに向かって走っていく姿が目に入る。
……いやこの際、完走できればいいよ!
「え?俺行く俺行く!」
「あっ、本当ですか!?良かったです、お願いしますっ」
真っ先に手を挙げてくれた運動部っぽい短髪の先輩に、手を差し伸べる。
……さあ、早くゴールしよう!