キミのせいだよ( 幼馴染じゃいられない )
❸
ーー……ボヤけた真っ白な視界、天井の規則的な模様にピントを合わせた。
『陽咲……俺に、彼女が出来たんだ。』
夢、か。
そっか、わたし寝てたんだ……。
「……ん、陽咲。起きたの?」
ベッドの端に腕を組んで寝ていた幼馴染が、眠たそうに目を擦りながら顔を上げた。
倒れたわたしを、保健室に運んでくれたんだっけ……?
疲れてる、のかな。
「あっねえ、そんなところで寝てたら逆に疲れ溜まるじゃん!ベッドで寝よ!」
ベッドの上に膝をついて、悠翔の腕を引き上げようとする。