キミのせいだよ( 幼馴染じゃいられない )
「上村さーん?目を覚ました?」
……ホッと、安堵の息を漏らした。
なんだ、保健室の先生か。
「は、はい!お陰様で……!少しフラフラするのでまだ寝てても良いですか?」
「良いわよ、それじゃあ戻る時は声かけてね。」
「は〜い」
どのくらい寝てたのかな?
熱中症で、倒れたところまでは曖昧に記憶があるけれど……。
確か、あの後夢を見て。
えっと、それから、あれ?
…………何か一つ、忘れてる気がする。
「あ……もしかして、わたし!」
先生が出て行く音を慎重に確認する。
「……暑いんだけど。出て良い?」