1%の甘さで
始まり

頭から離れない存在






__…2年前



天気予報は大外れで、大雨が降ってきたあの日。






私は天気予報をあてにして傘を持って行かなかった。



しかも家に帰ってる途中で雨が降り出したから当然一瞬でずぶ濡れになった。



「…嘘でしょ、。」






ずぶ濡れになったからもういいやと思い、そのまま走る。




「はっぐしょん!…バカは風邪ひかないし大丈夫だよね」


謎の理論で家に向かって走り続ける。







ふと、大雨なのに傘もささず突っ立ってる男の人が私の視界に入ってきた。




なぜか気になってその人の前で私も足を止めてしまった。







雨は降り続ける。




雨なんか降ってないように呆然と立っている。


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