1%の甘さで
「茉莉、おっはよー!」
元気よく教室に入ってきた莉央に目を向ける。
「おはよう!あれ?なんか莉央、今日いつもと違う?」
いつもより莉央が可愛く見える!?
いや、元々めっちゃ可愛いけどそれ以上に!
どこ変えたんだろ?
んー、髪型はいつも変えてくるから違うとして。
「嘘!気づいてくれた?」
嬉しそう笑う莉央をじーっと観察する。
「メイク?」
「あったり!今日はいつもの倍かけて丁寧に顔を作ってきたよー」
自慢げな莉央に首を傾げる。
「なんで?」
「は?あんた今日がなんの日かわかってる?」
いきなり真顔になった莉央に若干ビビる。
怖い怖いって!!
「え、えーと…それは歓迎会がある日?」
「わかってんじゃん!なのに!なんでいつもと変わんないのよ!」
気合い入れなさいよ!っと怒ってくる莉央。