1%の甘さで
「それはまずい!どうしよう!?」
「え、急に何!?」
いきなり大声を出した私に莉央がびっくりしてるけど、お構いなしに続ける。
「だって!もしかしたら優哉先輩がころっと落ちちゃうかもしれないでしょ?なんとしてでも阻止したい!!」
「やっぱり茉莉、優哉先輩狙いなの?」
あ、やば!
まだ莉央には優哉先輩のこと好きって伝えてなかったんだった!!
「うん。一昨日気づけたの、優哉先輩のことが好きだって」
「へぇ?ま、大変そうだけど頑張って」
自分から聞いてきたくせに対して興味なさげに返事を返してくる莉央。
「いや、もうちょっと興味持ってくれてもよくない!?」
「だってなんとなく雰囲気でわかってたし」
今更ねえ?とか言ってる莉央に固まった。