1%の甘さで
暴走女 気になる
__ピピピ、ピピピ
「んー…、」
アラームを手探りで止めて、まだ完全に目覚めてない目をこする。
「……よし、まずは腹ごしらえだ!」
勢いよくベットから立ち上がり、部屋を出る。
階段を降りるとお兄ちゃん、大原 夏(おおはら なつ)が玄関で寝ていた。
「…なにしてんの」
「…グガァー……フゴッ…!」
いびきが治ったかと思うと、今度は急に顔を上げた。
「さっむ!……ん?…なんで俺こんなところで寝てたんだ!?」
「こっちが聞きたいわ!」
よくお兄ちゃんとバカっぽいところが似てるって言われるけど…私ここまでバカじゃないからね絶対!
「おー、茉莉!おはよ」
思いっきり顔に廊下の跡がついてて思わず笑ってしまった。
「ぶっ!あっーははは!!ぶっは!…ちょ!自分の顔見てきたら?」
笑い続けてる私に首を傾げて洗面所に向かったお兄ちゃん。