1%の甘さで
「あ!?杏里たちに助けを求めるなんてずるいぞ!!まだ俺は問いただしたいことがあるんだからな!」
なんでうっかり私正直に言っちゃったんだろう!
「なにがあったの?」
ひとみんが首を傾げて聞いてきた。
「聞いてくれよ杏里〜。こいつが勝手に口走っといて勝手に鬼ごっこ始めやがったんだよ〜」
今度は、無言の杏里に助けを求めるお兄ちゃん。
ずるい!杏里に助けを求めるなんて!!(似た者同士)
「よくわかんないけど、とりあえず学校行こ」
やっと喋ってくれた杏里は、なんとか私たちの話を聞いてくれそうだ。
ふぅ…よかった!
「あ。でも後で茉莉には突進してきた件についてちゃーんと説明してもらうからね」
……いや、やっぱ良くなかった…かもしれない。