1%の甘さで

なんとか学校に着いた私たち。




さっきの件は2人に、よーく説明したけど…。



お兄ちゃんと私は朝から近所迷惑でしょって怒られたけど…。



あーあ、優哉先輩のこと話したかったのになぁ〜。



お兄ちゃんがいるから言えない。




あれから、ずっーとお兄ちゃんが「優哉がなんだ」「茉莉は優哉の事知ってるのか?」と聞いてきて誤魔化すのにだいぶ疲れた。



しかも、この3人学校では超人気者らしいしきゃーきゃー騒がれていた。



その中に私がいるもんだからヒソヒソが半端なかったよ!?




また変な目立ち方したよね…?




「はぁ〜…」


今は2年生の3人と別れて1年3組の教室にいる。



ダラーっと椅子に座っていると、昨日名前の漢字が一緒という共通点がキッカケで友達になった莉央(りお)が話しかけてきた。

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