1%の甘さで
「朝のあれなに?なんであの先輩たちと登校しできたの茉莉!」
白状しなさい!とでもいう風に問いただしてきた莉央。
「あのってそんなに人気なの?」
「人気人気!だって美男美女でつるんでるんだよ!?そりゃあ昨日入学してきた1年だって興味津々よー!!」
つ、つるむ?…そんなにお兄ちゃんたち人気者なの!?
玄関で寝て、顔に縦線が入ったお兄ちゃんが?
ぶっ!思い出したら笑えてきた…!!
1人でニヤニヤしてる私を不審に思ったのか、距離を取り始める莉央。
「思い出し笑いだからそんなに引かないで!?」
なんとか莉央を引き止めて仕切り直す。
「で?先輩たちとなんで登校してきたの??」
「なんでって…お兄ちゃんと親友だから?」
なんか莉央が急に固まった。
「え?どうしたの。…莉央??」