1%の甘さで

謎に悲しみながらデラックス牛丼をかきこんでいると、杏里とひとみんが私に駆け寄ってきて言った。




「授業遅れないようにね。それと昼からは授業中、寝ないでよ」




「じゃー、また放課後ね〜茉莉!」




えー!2人とも私を置いて行く気満々!?




別に待ってとは言わないよ?



でもさ…“待とうか?”とかないの!?




そしたら私、謙虚にあなたたちを送り出すのに!!




呆然としている私を無視して本当に教室に向かった2人。




「…うっそーん……」




ポツリと私の声が騒がしかった食堂に響いた。


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