1%の甘さで
_…キーンコーンカーンコーン
「帰ろーぜー!」
「帰りゲーセン寄ってかね?」
「新しいパンケーキ屋さんが駅前にまたできたって!」
「えー!行こ行こ!!」
クラスメイトの浮かれた声を聞きながら私はぐったりしていた。
あ"ー。疲れたー…。
なんとか昼休憩が終わるまでに間に合った私。
その時点でもう疲れていたんだけど、私が教室に帰ったら…それはそれはたっくさんの人が待機していた。
私を一斉に取り囲んで記者のようにいろんなことを聞いてくる。
「なんで杏里様が!?」
「瞳先輩ともお知り合いなの!?」
「私もあの2人と一緒に食堂に行きたかった…!」
最後のうっとりしている1名のやつ…、莉央はとりあえずほっといても大丈夫だったんだけど。