1%の甘さで
暴走女 気づく
「結局どこ行ってたの。」
優哉先輩と出会った中庭から戻ると、教室にはもう2人がいらっしゃった。
少し不機嫌な杏里と、にっこにっこしてて逆に怖いひとみんが。
そんな2人と今は住宅地を歩いております…。
「中庭です…」
ましてや猫がいたから中庭に行ってみた!なんて言えない…言っちゃいけない。
「なにしに中庭に行ったの?」
不思議そうに聞いてくるひとみんにギクッとした。
最初は猫がいたから中庭に行ったけど。
「優哉先輩が中庭にいたから…?」
猫の部分は、はしょりました。
だって優哉先輩、猫のこと隠して欲しそうだったし…、なにより“猫を見つけて中庭行ってみたっておまえは小学生かっ!”って言われそうだから…な。