1%の甘さで
「まー、あとは自分で考えなさい。自分の気持ちは自分だけのものなんだから」
そう言って微笑んだ杏里になぜか安心した。
自分の気持ちは自分だけのもの…か。
それでこの話は終わりなった。
その後もいろいろ話して、家に着いた。
2人にバイバイと送ってもらってありがとうを言ってから家に入った。
「はぁ〜あ〜!」
制服のままドサっとソファーに寝転がった。
なんか今日、疲れたな。
制服シワになっちゃう…そう思って重たい体を起こして自分の部屋に向かう。
まだ誰も帰ってきてないな〜。
お母さんは多分夕飯の買い物だろう。
お兄ちゃんはまた友達とバカやってるんだろう。
お父さん…は、天国に行ってるから私が12歳の時からいない。