1%の甘さで

びっくりした顔で私を見る優哉先輩。


どうしました?私の顔に何か付いてました?なんて聞こうとした時、お兄ちゃんに遮られた。




「おーい!お前らもくじ引け〜」


少し離れたところからお兄ちゃんが呼びかける。




「ええっ!これってペアで行くの!?…全員で行くんじゃないの…?」



くじなら2人になるよね!?




「そりゃそーだろ。じゃなきゃ面白みがねーよ」



ニヤリと笑って私にくじを引かせるお兄ちゃん。



はぁ…とため息をついて嫌々くじを引く。



これは結構重要になる!


だって優哉先輩となりたいし、。




間違ってもあの女の先輩たちの誰かと2人にはなりたくなきし…。


多分あっちもお兄ちゃんか優哉先輩を狙ってるんだろうけど。




「みんな引いたか?せーのっで見るぞ!!」



一緒に見る必要なくない?なんて思いながら、心臓は正直でドキドキ、バクバクと暴れ出す。

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