1%の甘さで

「せーのっ!」



そうお兄ちゃんが言ったのを合図にみんな自分の引いたくじを見る。


私、3番だ。



同じ番号の人…誰かな。






「俺、1番〜!1番の人誰ー!?」



騒ぎまくるお兄ちゃんは1番だとわかった。


よし!とりあえずお兄ちゃんとはペアにならない!よかった〜。






「あ。私、1番」




そう言った杏里。



よかったじゃん2人っきりになれて!!






これで人目をにせずにイチャイチャできる!と思っているだろう私のお兄ちゃんは目が輝いていた。



…お化けには見られるかもよ?なんて思う妹です。






「2番の人ー?」



男のさっき杏里たちにラインを聞いてた、チャラそうな人が言った。





「えー!直也なの〜2番…。」


そう言って嫌がってるのは彩華さんじゃない方の女の先輩だ。




「酷っ!俺だってな〜、杏里ちゃんか瞳ちゃんがよかったわ」



そんな2人を横目に見ながら、まだ優哉先輩となれる可能性がある私はドキドキしてきた。






「4番の人ー」



だるそうに言うひとみんは多分寒いんだな…。


寒がりだもんねひとみん。

それでさっさっと済まして帰りたいんだね。





「はぁ…4番」



はっ!そう言ったのは!誰!?

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