1%の甘さで
「よし!カラオケ行こ!」
「今日合コンなんだけど私の顔の状態大丈夫そ?」
「今日の合コンってイケメン来るんでしょ!?めっちゃ楽しみー!」
放課後になり、ザワザワし出したクラスメイトの声に耳を傾けつつ私は渋々立ち上がった。
あー、めんどくさいー。
絶対、大変な雑用を押し付けられるであろう未来が見える…。
「茉莉ー!今から職員室?」
莉央に話しかけれて足を止める。
「そうだよー…あ、よかったら莉央変わってくれる?」
「嫌だよ!数学の時間に居眠りした茉莉が悪い!!」
ビシッと正論をぶちかましてくる莉央に言葉が詰まる。
そうだけどさ?
なにか少しでも労わるような言葉を期待してたんだけど!
「そ、そうですけども」
「じゃあ私デートだから!茉莉もお手伝い頑張ってねー?」
にっ、憎たらしい!!
意地悪な笑みを私に向けてルンルンで帰っていく莉央を後ろから睨む。