1%の甘さで


さては、デートってこと自慢するために話しかけてきたな!?



私だってデートしたいよ!!


優哉先輩と!!



願望を心の中で叫んでから職員室を目指して歩き出す。



廊下に出ると楽しそうに帰っていくみんなとすれ違う。



「茉莉、雑用がんばれよ」


そう途中ですれ違った岳斗に言われてむかついた。


「雑用じゃないし!先生のお手伝いしてくるんですー」


キッと睨む私を面白そうに笑ってからすぐ帰って行った。



なにさ、みんなして!



不貞腐れて歩いていると、もう職員室に着いてしまった。



失礼しまーすと一言言ってドアを開ける。



入学早々、職員室に呼び出しなんて考えられない!!


今までちゃんと良い子だったし!?



中学ではそこまで問題を起こしたことがないから職員室に呼び出されるなんてことは今回が初めて。



< 84 / 106 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop