1%の甘さで
えーと、数学の先生はーどこだどこ…だ!?
先生の席を探していた目線はあるところで止まった。
え!優哉先輩!?
なんと優哉先輩がなにやら難しい顔をして教頭先生と話していたのだ。
な、なんで優哉先輩がこんなところに?
私と違って呼び出されて怒られるなんてことはないだろうし…。
「おう、大原来たか」
手を挙げてる先生のところに向かって歩いているが視線は優哉先輩に固定されている。
そんな私にどこ見てんだ?と首を傾げていたが今の私には聞こえてなかった。
「おい、大原?…大原茉莉!!」
「うぉ!?」
いきなり大声を出されたから変な声が出てしまった。
あれ、なんかこの感じ今日で2度目…?
目の前の呆れた表情で座っている先生にやっと目を向けた。
てか、先生が大声を出したせいでめっちゃ注目浴びてるような…。
ちらっと優哉先輩の方を見たら、なんとびっくり目が合ってしまった。