1%の甘さで


「それなら杏里たちが近くのファミレスで待ってて帰り一緒に帰るから大丈夫ですよ!」


若干ニヤけながら答えると、眉を寄せて私を見る優哉先輩。



杏里たちに先生の手伝いして帰ることになったから先帰って良いよってメールしたけど、待ってくれることになった。


優哉先輩が心配してくれて手伝ってくれて2人っきりになれたってまだ話してないし、早く会って恋バナしたい!!




「あぁ、松永たちか」



「あ、ちなみにお兄ちゃんもいますけど一緒に来ます?」



お兄ちゃんと仲良いんだよね?


肝試しに付き合ってくれたぐらいだから。




「…めんどくさくなりそうだし、いい」


お兄ちゃんを思い浮かべてるのか顔が引き攣っていた。



あー、たしかに私と一緒にいたらうるさそうだな。



なんだかんだシスコンな兄を思い浮かべて苦笑いを返した。





それ以降、特に話すことはなく教室にはパチンパチンっというホッチキスの音だけが響いていた。




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