1%の甘さで


優等生の優哉先輩と問題児の私の組み合わせが珍しいって言いたいんですか!?



「あ、もしかして…お前ら付き合ってんのか?」


「え!?」


なにやら勘違いをし出した先生がニヤニヤしている。



「私たち側から見るとカップルに見えますか!?そうなんですか!先生!!」


私たちが恋人同士に見られるなんて!



ちょっとは嬉しいこと言ってくれるじゃん!



「おっ、落ち着け落ち着け!」


興奮気味に詰め寄る私を宥めてから、困ったように優哉先輩を見る先生。



「はぁ…そんなわけないですから。じゃあこれ机に置いときますよ」



わぁ、すごい迷惑顔で眉に皺を寄せてるー…。



「あぁ、なんか…悪かったな」



気まずそうな先生はこの場から素早く離れて行った。




「あ、優哉先輩!」



先に歩き出していた優哉先輩を追って私も職員室に入り、資料を机に置いた。

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