カラフル
「時間も余ったし・・・面倒だから
質問コーナーっぽいことでもやるか?
んじゃあ・・・そこのお前!!何か先生に質問しろ!!」


は?・・・・あたし??


みんなの視線があたしに集中する。



目立つ事したくないのに・・・・



気づかれないように先生を軽く睨む。

てきとうに質問して、さっさと終わらせよう。



「・・・好きな色は何ですか」



「色?色か・・・そうだな、白かな」



白・・・


あたしの世界と、正反対の色。



「白は何色にも合うし、何色にも染まる。
自由に色が変えられる。だから好きだ。白」




そうはっきりと答える先生の眼が



また、綺麗に輝いて見えた。
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